伊坂幸太郎さんの「殺し屋」小説
グラスホッパー/伊坂幸太郎
今回おすすめする本は、伊坂幸太郎さんの「殺し屋」小説、グラスホッパーです。
私は見ていないのですが、映画にもなっているみたいですね。
では、早速。
こんなひとにおススメ
- 「殺し屋」小説の好きなひと
- 伊坂幸太郎作品を読んだことのあるひと
この作品は映画では見ていないのですが、伊坂幸太郎さんの作品としては、「アヒルと鴨のコインロッカー」や、「ゴールデンスランバー」は映画で見ました。
あ、「重力ピエロ」もありましたね。
どれもみんな面白かったですね~。
それぞれに良いのですが、私としては特に「アヒルと鴨のコインロッカー」がおすすめです!
と言いながら、内容のほうはかなり忘れているんですけどね・・・もう一度見直してみようかなぁ。
まあ映画の話は置いておいて、今回は小説版の「グラスホッパー」です。
最初に「殺し屋」小説と書きましたが、主な登場人物は2人の殺し屋と、それに巻き込まれる男「鈴木」、そして鈴木が押し屋ではないかと疑って尾行する男の4人です。
- 自殺専門の殺し屋「鯨」
- ナイフ使いの殺し屋「蝉」
- 押し屋?「槿」(アサガオ)
- 妻を殺された男「鈴木」
ちなみに「押し屋」というのは、電車や車に轢かせて殺すという殺し屋だそうです。怖いですねぇ~。
もともとはそれぞれ「仕事」として別々に行動しているわけですが、「鈴木」が押し屋と疑う「槿」を尾行したことがきっかけとなり、徐々に4人の思いが交錯する展開となります。
始めは関係のなかったこの4人が、少しずつ関係を持ち始め、最後にどのような対決をするのか?殺し屋同士の戦いはどうなるのか?といったところが見どころでしょうか。
「殺し屋」の話なので、当然殺しの場面が描かれるわけですが、いわゆる殺し屋っぽいのは「蝉」だけですね。
「鯨」は殺し屋といっても、相手を自殺させるというちょっと変わった殺し屋ですし、押し屋の殺しの場面はほとんど描かれていません。
それでも各キャラクターに個性があり、それぞれの視点から交互に語られることによってグイグイと物語に引き込まれました。
映画版では各人物がどのように描かれているのか、ちょっと気になりますね。
伊坂幸太郎さんの他の作品を読んだことのある人に、おすすめです。