新型コロナ対応、働き方とAI、投資と貯蓄、経済成長と年金、あたなたらどう考える?
自分の頭で考える日本の論点/出口治明
なかなか難しそうなタイトルですね~
でも大丈夫です。政治・経済の話からコロナウイルスの話まで、いろいろありますが、興味のある所だけ読むこともできます。
さて、どんな論点について学ぶことができるのでしょうか?
こんなひとにおススメ
- 考える力をつけたいひと
- 様々な論点について、広く浅く知りたいひと
著者の出口さんは、ライフネット生命の創業者であり、立命館アジア太平洋大学の学長でもあります。
そんな出口さんが、日本の論点について語ってくれています。
実はこの本、400ページ超という大作で、普通の新書の2倍くらいの厚みがあります。
ちょっと敷居が高そうだな・・・と思ってしまいますが、大丈夫。
論点が22項目に独立して分かれていますので、最初から順番に読んでいく必要はありません。
自分の興味のある、面白そうな項目だけを選んで読んでいくこともできます。
私もそうやって読み始めましたが、読んでいくうちにやっぱり他の項目も気になって読んでしまう、ということになりましたが。
さて、それではどんな論点が語られているか、ということですが、全部挙げるのも大変なので、私の興味のあったものからいくつかを挙げてみます。
- 日本の新型コロナウイルス対応は適切だったか
- 新型コロナ禍でグローバリズムは衰退するのか
- 日本人は働き方を変えるべきか
- 安楽死を認めるべきか
- 少子化は問題か
- 人間の仕事はAIに奪われるのか
- 生活保護とベーシックインカム、貧困対策はどちらがいいのか
- 経済成長は必要なのか
- 投資はしたほうがいいか、貯蓄でいいか
- 公的年金保険は破綻するのか
- 財政赤字は解消すべきか
これで11項目、全体の半分です。
どうでしょう? ちょっと経済分野が多いようですが、これは私の好みが入っているからですね。
とは言っても、どれも多かれ少なかれ皆さんにも関係のある内容ではないでしょうか。
まぁ関係があるとはいえ、普段からじっくり考えるような内容ではないかもしれません。
本書ではそれぞれの内容について、まずは基礎知識ということで、簡単に現状と事実を教えてくれます。
そしてその後、それに対する出口さんの考え方、見解が述べられるという構成になっています。
この出口さんの見解に対して、納得できるのかどうか、また納得できないのなら自分はどう考えるのか、というのが本書でおすすめされている読み方ですね。
もちろん、そうしてじっくりと考えながら読み進めたほうが良いのでしょうが、単に読み進めるだけでも様々な論点についての基礎知識が身につくと思います。
もしその中で非常に気になる論点があれば、さらに別の本で詳しく調べることもできますしね。
なかなか難しそうな本だな~という第一印象でしたが、一つの論点は20ページ程度にまとまっているので、意外とちょっとした時間にも読むことができましたよ。
あなたも日本の論点について、考えてみませんか?
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