5Gって何?
5G <大容量・低遅延・多接続のしくみ>/岡嶋裕史
今回は、5G(ファイブジー)です。
まだまだサービスとしては一般に普及するほど広まってはいませんが、5Gという単語としては、かなり普及しているのではないでしょうか。
でも、5Gって何でしょう? 何か良いことがあるのでしょうか?
こんなひとにおススメ
- 5Gって何?のひと
- 通信技術の進化に興味のあるひと
5G、始まりましたね~。しばらく前の話ですが。
といっても、現在使用しているのはほんの一部の人だけでしょう。
たぶん多くの人にとっては、通信速度がすごく速くなる、というぐらいの認識ではないでしょうか。(私だけ?)
そんな「5Gって何?」という人でも、この本を読むと5Gの概要をつかむことができます。
ところで最初に写真を載せていますが、本書はBLUE BACKSです。
BLUE BACKSって世間一般ではどうなんでしょうか? 私は結構好きなのですが、興味のない人には存在も知られていないんでしょうね~
で、本書はさすがBLUE BACKSだけのことはあって、ある程度細かい技術的な解説も書いてあります。
といっても、数式を使って細かい話をするわけではなく、簡単な図と言葉を使って技術の概要が分かるように説明されています。
電磁波とか信号処理とか、多少なりとも興味のあるひとであれば、なかなか面白いのではないかと。
言葉を聞いただけで拒否反応を示すひとには、ちょっと厳しいかもですね。
(そういう人は、ここまで読んでいない可能性大な気がしますが・・・)
雑誌に書いてあるような表面的な話では物足りないけど、そんなに深く学びたいわけではない、という人にしっくりくるような内容です。
それともう一つ、細かい技術的な話は読み飛ばしても、今までの携帯電話の進化の歴史を簡単に振り返ることができます。
5Gはその名の通り、第5世代の携帯通信方式になるのですが、第1世代から現在主流の4Gまで、どのように変化してきたのかが判って面白いですね。
アナログからデジタルへの変化、CDMAに着メロ、3.5Gと3.9GとLTE、などなど。
そして現在、4Gから5Gへの移行が始まろうとしています。
5Gの普及により、いつでもどこでも大容量で低遅延の高速通信が可能となり、VRやAR、自動運転やセンサネットワークなど、我々の生活が一変するかもしれません。
便利で快適な生活が実現する一方で、監視社会や意思決定の外部化といったリスクも挙げられており、ちょっと考えさせられる点もありますね。
これから身近になっていく5G、世界はどのように変わっていくのでしょうか。
世界の現実 はこちら。5Gの影響で変わるのでしょうか。
こちらはSF。現時点ではフィクションですが、5Gにより現実になるものも?