漫画 バビロン大富豪の教え/ジョージ・S・クレイソン 後編
<おすすめポイント>
動いた者とそうでない者
前回の前編に続き、後編とまとめです。
貯えた金に働かせよ
さて、ともかくちょっと欲望を抑えて貯金のできた人は、また一歩お金持ちに近づけたわけです。
ですが、残念ながら貯金をしただけではお金は増えていかないんですね。
財布でもタンスでもどこでも良いですが、お金をしまっておいても1万円は1万円のままです。(インフレになれば、むしろ価値が下がります。)
そこで貯めたお金に働いてもらおう!ということで銀行に預金すると、利息がついてお金が増えていくことになります。
自分で働いてお金を稼ぐのではなく、お金に働いてもらってお金を稼ぐ、という感じでしょうか。
この「お金に働いてもらう」という考え方、なかなか面白いと思いませんか?
お金持ちの人たちは皆、こうした思考方法を持っているのでしょうか?
さて、この考え方を知ったあなたは、さらにお金持ちに近づくことができたはずです。
それでは実際にどの程度増えるのか、ちょっと考えてみましょう。
一例として、ゆうちょの通常貯金金利をしらべてみました。(2020年4月4日)
なんと、0.001%!!(税引き前の年利率)
えーっと、数字が小さすぎてよく分からないので、身近な数字に直してみました。
結果、100万円を1年貯金して、10円!!!(税引き前)
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そうなんです。お金持ちになるのはそう簡単ではありません。
「お金の増やし方」を知らないと、お金持ちにはなれないのです。
とはいえ、具体的なお金の増やし方、ノウハウなどはまた別の話です。
この本で伝えている重要なことは、「お金に対する考え方・生き方」です。
ここまでに3つの考え方を書きましたが、残りの4つも追加して一気にまとめてご紹介!
- 収入の10分の1を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 貯えた金に働かせよ
- 危険や天敵から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
いかがでしょうか? 1~3については何となく言いたいことは解るのではないでしょうか?
4~7についても、解るような解らないような・・・という感じかもしれません。
ですが、この本を読めば大丈夫! 貧しい少年バンシルと、大富豪アルカドの物語を通して、「お金」と「幸せ」を生み出す考え方を学ぶことができます。
特にこの漫画版は非常に読みやすく、絵のイメージと一緒にお金に対する考え方が頭に残ります。
ですが、この「バビロン大富豪の教え」を読んでも、お金持ちに近づける人と今までと同じく貧しい人との間には大きな壁が存在します。
それが、「動いた者とそうでない者!」の違いです。
(バンシル少年が叫んでいるセリフです。)
自分自身の人生、「動く」選択をするか、「そうでない」選択をするかは自由です。
この本を読めば、「動く」選択をする後押しをしてくれると思いますよ!!