行動するか、しないか。
行動の品質/伊藤健太
成果を出す人は、決定的に「行動の品質」が高い。
「行動の品質」が高い人は、行動の「量」、「スピード」、「質」のバランスを自覚したうえで、必要な行動をどんどん遂行できる。
ということで、「行動の品質」を高めるためには、具体的にどうすればよいか、という内容です。
こんなひとにおススメ
- 仕事で成果を出したいひと
- 行動を始めるきっかけを知りたいひと
著者は伊藤健太さん。株式会社ウェイビーの社長で、起業家の支援をしているそうです。
「行動」に関するビジネス書はたくさんありますが、この本は多くの起業家と接してきた著者の視点で書かれています。
で、タイトルにもなっている「行動の品質」ですが、これを高める3つのポイントがこちら。
- 最速最短最少で最大最高最適な成果を出すことを最優先で考える。
- 1つの行動がそれだけで終わらず、良い波紋を広げることを考える。
- 自分だけでなく、そもそもまわりを巻き込もうと考える。
これだけでは漠然としていてよく分からないかもしれませんが、本書の中で具体的な方法が挙げられています。
仕事で成果を出すためにはどうしたら良いか?とか、周りの人たちを巻き込むには?といったことに悩んでいる前向きな方には、きっと参考にできる部分があると思います。
しかしそこまで前向きではない(?!)、という貴方や私にも参考になる部分がありました。
それは、「マインドセット」です。
「ピンチをピンチだ」と思うか、「ピンチはチャンスだ」と思うか、このマインドセットの違いが個人の考え方、行動を変え、成果を変えていくのです。
例として初めて自転車に乗るための練習をする話があります。
自転車に乗れるようになる(成功する)ためには、誰でも何度かは転ぶ(失敗する)必要があるでしょう。
早く乗れるようになるためには、早く転んだほうが良いのです。
つまり転ぶことは失敗のように見えますが、実は自転車に乗れるようになる(長期的な成功)ための短期の成功なのです。
逆に転ばない(行動しない)ことは短期的に成功のように見えても、自転車に乗れるようにならない(長期的な失敗)ということになります。
貴方はどう感じるでしょうか?
行動するか、しないか、選ぶのは自分自身です。
少しでも自分を変えたい方へ。
行動する前に考えることも必要です。