無駄に税金を納めているかも?!
完全版 無税入門/只野範男
確定申告のシーズンになりましたが、あなたは所得税をどのくらい納めていますか?
会社員の方であれば特に意識していないと思いますが、収入が多ければ多いほど、結構な額になっているはずです。
そんな所得税をゼロにする方法とは?(もちろん合法的に)
こんなひとにおススメ
- 所得税のしくみがよく分からないひと
- 副業を考えている(行っている)ひと
著者は只野範男さん。本業は会社員、副業でイラストレーターをされているとのこと。
そんな只野さんがどのようにして無税を実現することができたのか、実体験をもとに書かれているため、とても参考になります。
しかし、普通は誰もが給与から引かれている所得税を、ゼロにするなんてことが本当にできるのでしょうか?
何か法律の抜け穴を使ったりして、ちょっと危険な香りが・・・って思いますよね。
もちろん、そんな危険なことはありません。
あくまで合法的に、決められた通りにきっちり申告して無税(節税)を達成する手順が説明されています。
でももしそんなことが可能だったら、みんな無税(節税)になっちゃうんじゃないの?と思ったあなた。
残念ながらいくつか条件があるので、誰でもすぐにできるというわけではありません。
また実際には無税(節税)の条件を満たしていても、知識がないとか面倒だとか言う理由で、活用できていないひとも多いことでしょう。
ではどんな条件を満たしていれば良いのか?
まず、給与所得の他に事業所得(副業)が必要です。
そして、事業所得(副業)の収入が少ない場合、事業に関わる支出を経費にすると、事業としては赤字にすることができます。
この赤字分と給与所得を損益通算することで、全体の所得を減らすことができるわけですね。
さらにそこから各種の所得控除を引いたものが課税所得になるわけですが、この課税所得がマイナスであれば所得税はゼロになる、ということです。
いかがでしょうか? 特に複雑なことをするわけでは無いですね。(といっても所得税の計算方法を知らないと、ちょっと難しいかもしれません)
ただ実際にこれを実行しようとすると、大きく2つの壁があるように思いました。
一つ目の壁は、副業が事業として認められるかどうか、です。
ある程度の規模や継続性がないと、事業所得ではなく雑所得となってしまい、給与所得との損益通算ができません。
そして二つ目の壁は、生活費の一部を経費とすることができるかどうか、です。
家賃や光熱費、自動車など普段支払っているものの一部を経費とすることができれば、大きなメリットとなります。
会社員として生活していると普通は気にしませんが、自営業の方などは生活費の多くの部分を経費としているのではないでしょうか。
といった感じで、他にもいろいろ細かい部分はあるようですが、知識があれば無税とまでいかなくても節税することは可能です。
副業をしている方、あるいはこれから始めようとしている方は、一度税金について軽く勉強しておくと良いみたいですね。
ま、知らなくても、税金を多めに納めることになるだけですが・・・
副業をするなら、こちらも参考になります
もう少し広く、人生のお金の話