格差社会を考える
世界から格差がなくならない本当の理由/池上彰
昔の日本は、「1億総中流」なんて言われていました。
しかし、最近はアメリカで格差が広がっているというニュースもよく見るようになりました。
日本でも格差が広がっているのでしょうか? 格差をなくすことはできないのでしょうか?
こんなひとにおススメ
- 格差が広がっていることを実感しているひと
- 世界の富裕層について知りたいひと
著者は皆さんご存知、池上彰さんです。
その池上さんが、富裕層と貧困層の格差について紹介している内容になっています。
表紙の写真にも書いてありますが、世界の大富豪8人の資産が、下位36億人の資産と同じというデータもあるそうです。
その額、約48.7兆円!(2017年1月17日)
まあ、大きすぎてよく分かりません。
で、この本にはフォーブスの世界長者番付(2016年)が載っているのですが、せっかくなので2020年版を調べてみました。
その結果がこちら。
- ジェフ・ベゾス (Amazon)
- ビル・ゲイツ (Microsoft)
- ベルナール・アルノー (LVMH)
- ウォーレン・バフェット (バークシャー・ハサウェイ)
- ラリー・エリソン (oracle)
- マーク・ザッカーバーグ (Facebook)
上位5人で、約50兆円!! さらに増えてる!!
しかも先日、イーロン・マスクCEO(テスラ)が、約20兆円でトップになったとのニュースがありました。
もはや、庶民には訳の分からない世界ですね。
ともかくそんな世界の現状と、グローバリゼーション、タックスヘイブン、そして日本の貧困層の増加といった問題が示されています。
本書では、具体的な解決策がいろいろと示されているわけではありませんが、子供の教育格差の改善を急ぐべきという提案はあります。
これは良いと思いますね。
親の収入によって、受けられる教育の格差があまりにも大きくなってしまうのは、本来能力のある子どもの力が発揮されないという点で社会的にもマイナスです。
教育格差を小さくしたうえで、その後の本人の努力や適性によって格差が広がっていくことは、ある程度許容できるのではないでしょうか。
みなさんはどう思いますか?
まずは現状を知ることから始めて一緒に考えましょうということで、読みやすく簡単にまとめられています。
格差社会の現状について知りたい方に、おすすめです。
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