娘以外のひとにも伝えたい ~ インデックスファンドの長期投資
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え/ジェイエル・コリンズ
父が娘に伝えるのが流行っているのでしょうか?
似たようなタイトルの本がありますが、こちらは経済の話ではなく、投資の話です。
「娘に伝える」という部分はともかく、長期投資、インデックス投資をおすすめする良質な内容になっています。
こんなひとにおススメ
- インデックス投資について迷っているひと
- バンガード好きなひと
さて、あなたは現在投資をしているでしょうか?
きっとこれ読んでいるのは、すでに投資をしている人か、これから始めようと考えている人でしょう。
投資に興味がないひとは、タイトルを見ただけでスルーでしょうから。
数か月前に株価が暴落し、二番底を警戒しながらも徐々に回復している状況ですが、新聞等の情報では最近投資を始めたひとも増えているようですね。
最近始めたひとたちは、どういったものに投資しているのでしょうか?
私が投資を始めたときは、名前を知っている会社の株を買うというところから始まりました。
今から思えば、何も分からないままに投資して、高い授業料を払っていたと思うのですが・・・
まぁそれはさておき、個別株投資が良いのか、インデックス投資が良いのか、という議論は昔から続いています。
そんな中で著者は、インデックス投資をおすすめしています。
また市場のタイミングをつかんで「安く買って高く売る」のは、長期的には不可能だとも言っています。
もしそれをできる人がいたら、バフェットよりも大金持ちになって、もてはやされているはずだ、と。
確かに。
そして多くのファンドの中でも、特にバンガードのファンドをおすすめしています。
これは経費率が低いことももちろんありますが、ファンドの投資家とバンガードの利害が一致していることが特長として挙げられています。
全体を通してバンガード推しの本ですので、バンガード好きのひとは共感をもって読めるのではないでしょうか。
余談ですが、著者は「バンガードから何かもらっているのか?」という質問が予想できるとし、それに対して「ノー」と答えています。 いや、聞いてないけど・・・
でも、やっぱりそういう質問をされることが多いのでしょう。
それとちょっと意外に思ったのですが、著者はドルコスト平均法があまり好きではないと言います。
何となくインデックス投資の長期積立といえばドルコスト平均法、みたいなイメージが私の中にはあったのですが・・・
理由も述べられていますので、興味のあるかたは読んでみてください。
簡単に言うと、右肩上がりの相場を前提とした場合にはリターンよりもリスクの方が大きいから、ということになるでしょうか。
その他、引退後の資産と引き出し率によって、資産残高がどれだけ増減するかといった一覧表などもあり、具体的な金額をイメージできます。
インデックス投資を始めようか迷っている方や、すでにインデックス投資を行っている方には、安心してインデックス投資が続けられるように後押ししてくれる内容だと思いますよ。