苦手なひとにはおすすめしません!
GOTH 夜の章/乙一
今回は乙一さんのGOTH(ゴス)、夜の章です。
この作品は文庫では上下巻に分かれており、今回紹介する「夜の章」が上巻、「僕の章」が下巻となっています。
実はまだ下巻を読んでいないのですが、上巻を読み終わったところでご紹介です。
こんなひとにおススメ
- 少しグロイ話でも大丈夫なひと
- (苦手な方にはおススメできません)
上巻「夜の章」には短編3作が収録されています。3作合わせても180ページ程の長さですので、気楽に読むことができます。
と、思って読み始めたのですが・・・
確かに長さ的にはすぐに読み終えることができますが、内容的にはなかなかグロいですね。
まず主人公の「僕」と、クラスメイトの「夜」が、ちょっと普通ではありません。
普通の人が嫌悪感を抱くような連続猟奇殺人事件や拷問器具などに興味があり、人間の残酷な面を覗きたがる、というのですから・・・
またそういった二人の関わる話ですから、ある程度残酷な内容や描写がでてきます。
ん~ ここがつらいところですね。
気にならない人には良いのでしょうが、私にはちょっとダメな感じでした。
他の人たちのレビューも少し覗いてみましたが、やはり評価が分かれるようですね。気にならない人の評価は結構高いようです。
ただ3作の中のひとつ「犬」については、視点が動物ということもあって、比較的抵抗が少なく読むことができました。
のですが。。。。。
読んだ方には私の言いたいことが分るでしょう。
まあ3作ともそんな感じなので、正直残酷系が苦手な方にはおすすめしません。
とはいえ、「僕」も「夜」も変わったタイプのキャラクターですので、普通のミステリとはちょっと違う、異質な感覚を味わうことができるかもしれません。
乙一さんの作品を読むのはこれが初めてなので、他の作品がどんな感じなのかちょっと気になるところではあります。
また下巻の「僕の章」もすでに購入して本棚に並んでいるのですが、どうなんでしょうね?
同じようなグロい内容なのか、「僕」について新たな事実が出てくるのか・・・
気が向いたら、恐る恐る読んでみようかな。。。