1番におすすめ! 東野圭吾ミステリ(ネタバレなし)
ある閉ざされた雪の山荘で/東野圭吾
お待たせしました。ようやく東野圭吾さんのミステリをおすすめする時が来ました。
この本が、1番最初におすすめする東野圭吾作品になります。
東野圭吾さんといえば、いろいろなタイプのミステリがありますよね~。映画やドラマの原作となっている作品もたくさんあります。
そんな中で今回は、「ある閉ざされた雪の山荘で」をおススメしていきたいと思います。
東野圭吾さん、非常に多くの作品を世の中に出しています。小さな書店でも何冊かは置いてあるでしょうし、大きな書店なら棚いっぱいに並んでいることでしょう。我が家の本棚にも、そこそこの数が並んでいます。
その中から、まず最初にどの本をおすすめしようかと考えました。
といった感じでしばらく悩みました。
で悩んだ末に、「ある閉ざされた雪の山荘で」を選びました。
ではなぜこの作品を1番最初におすすめすることにしたのか・・・? 何か特別な理由のある作品なのか・・・?
というと、実は特に大きな理由はありません(すみません・・・)。あえて言うなら、以前におすすめした「そして誰もいなくなった」や、「十角館の殺人」と同じ系統の作品である、といったところでしょうか。
特に理由がないと言いましたが、東野圭吾さんの作品って当たり外れがないというか、甲乙つけがたいというか、どれもうまくまとまっているんですよね~。しかも高レベルで。
そして読んだ作品数も多いから、それらの中でどれが1番かと言われると非常に悩むことになるのです。
で、悩んでも結論が出ないので、今回はなんとなく「ある閉ざされた雪の山荘で」を選んでみた、というわけです。
いや、なんとなく選んだといっても、これが1番でも全然おかしくないレベルですよ?ただ他にも1番にしたい作品が色々あるというだけで。
ちょっと前置きが長くなりましたが、ここで裏表紙より簡単なあらすじを。
早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、一人また一人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!
この設定が秀逸ですねぇ。「豪雪に襲われて孤立した山荘」というのはミステリにありがちな設定ですが、本作では演劇の舞台の設定であって、実際のペンションは天気も良く、電話もつながる状況です。
だったらいつでも逃げられるのでは?と思いますが、ここに集まったのはオーディションを勝ち抜いた役者たち。
この稽古を途中でやめたらオーディションは不合格になる、という縛りがあるため、簡単に逃げ出すことができないんですね~。
さらに仲間がいなくなっても、どこまでが稽古でどこからが現実なのか判断できず、半信半疑ながらも続けざるを得ないのです。
物理的には開いているのに、心理的には閉じ込められた状態、というところが斬新です。
そんな状況で、一人また一人と仲間が減っていくわけですが・・・ネタバレなしなのでこのぐらいにしておきましょう。
そして最後にはやっぱり驚かせてくれます。 う~ん、そうきたか~~!!
長さも300ページ弱ですので、ほどよい感じです。
ゴールデンウイークに時間のある方、おすすめですよ。