投資家 “では無い” ひとへ ~人生100年時代の生き方~
投資家みたいに生きろ/藤野英人
いわゆるお金の投資の本ではありません。人生の生き方、考え方について「投資」という観点から語られています。
今までの人生の中で「投資」という考え方をしたことが無いひとには特に、新たな発見があると思いますよ。
こんなひとにおススメ
- 投資家ではないひと
- 投資という考え方になじみのないひと
「え、だれ?」と思ったあなた。大丈夫です。知らなくても問題ありません。というか、知らないひとの方が学べる点が多いかも。
もちろん知っている方は、より一層共感できる部分が多いと思います。
さて、藤野さんを知っているひとは、多少なりとも「投資」に興味のある方でしょう。
ちなみに藤野さんは、有名な投資信託「ひふみ投信」を運用している会社、レオス・キャピタルワークス株式会社の創業者です。
ただこの本は、投資信託とか株とかの話がメインではありませんので、実際に投資家になりたいひとは、別の本を探したほうが良いでしょう。
ではどんな話がメインなのか? というと、簡単に言ってしまえば「どのような考え方で生きていくか」ということ。ちょっと簡単すぎですかね。
こういった自己啓発の本であれば、似たようなものはたくさんあると思いますが、投資という視点から語っているところがこの本の特長です。
内容は、投資家の考え方、何もしないリスク、投資と浪費、など多岐にわたりますが、ここで印象に残った思考実験をひとつご紹介。
もし突然、10億円をもらえることになったら、何をしますか?
(ただし「貯金する」は無しです。)
ちょっと立ち止まって、30秒間だけでも良いので考えてみてください。
どうでしょうか?
考えましたか?
いくつか思いつくことがあったでしょうか?
10億円というのはかなり大きな金額ですよね。毎年1000万円使っても、使い切るまでに100年かかるのですから。
私もそうでしたが、このような状態は大半のひとが想像したこともないと思います。皆さんの想像も、1億円ぐらいまでではないでしょうか。
10億円が手に入った状態というのは、生活のために働かなくても良い状態です。
このような状態で何をするか、という答えにその人の本音が表れるそうです。
先ほどあなたが考えたことや思いついたこと、それがあなたの本当にやりたいこと、大切にしたいことなのかもしれません。
他にも面白い考え方、新しい視点などなどが語られているのでいくつか挙げておきます。
- 投資の本質
- 「お金が嫌い」になる理由
- 見える資産と見えない資産
- 「貯金は善、投資は悪」という思い込み
- 投資家の視点
いろいろと気付かされる点の多い本書。とくに「投資」を避けてきたひとが読めば、「投資」に対する新たな視点を得られること間違いなし! おススメです!!